そうきたか!だから化学は面白い。

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ちょっと前の学会誌にこんな論文がありました。たしか高分子学会のやつだと思う。

精密かつミクロなDNA配列骨格を利用して、機能性高分子のオングストローム単位の精密な配置を可能とする。超ミクロな領域で正確にコントロールされたデザインを採用することで、目的とする機能を安定的に達成しようという主旨。

かなりうろ覚えで抽象的な上に、ここに書くために論文を見直そうともしないずぼらですが。。

 

ある秀でた特徴のみに着目し、その特徴を最大限活かす形で技術化する。

 

研究者の方々、高分子合成を生業とする方々にとっては当たり前の思考パターンなのだろうかと思うのですが、ハッとしました。DNAと言えば文字通り遺伝情報。その正確な複製/翻訳プロセス、時にはメンテナンス性能に注目しがちですが(当然と言えば当然)、そのガワに注目するとは!

ちょっと極端な比喩ですが、冬場に着るダウンジャケットなんてそうです。あれは暖かい。とても暖かい。他に類を見ない優れた機能です。その「暖かさ」を支えているのは、ふんわりとした1つ1つの羽毛が作り出す全体としての空気層。外の冷たい空気からもう1つ空気の層をかませることによって、寒さを直接感じないようにしているのです。(空気は熱を伝えにくいため、この場合、比較的温度の高い身体から比較的温度の低い外気へと熱が伝わるのを防いでいる)

 

少し脱線しましたが、目に見えないほどのミクロな遺伝子骨格を足場にして機能性高分子を配置していく作業、あれに似ていますね。皆さんのパソコンの中身。プリント基板の上に並べられた1つ1つのICチップです。

printed_circuit_board_big

DNAの構造・骨格そのものをプリント基板に見立てて、その正確な地図区画上に互いに作用し合う様々な機能を搭載していくのです。

確かその論文でもプリント基板に例えて説明されていたと思うのですが、そのまま掲載するわけにも行きませんので、例えだけ拝借させて頂きました。

ちなみに、『DNA折り紙』というわくわくする言葉まであります。(参考:Chem-station ここまでできる!「DNA折り紙」の最先端 ① ~入門編~)

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