チェックは 『多重』 が基本中の基本

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こんにちは。koinezuです。取引先からのフィードバックで、しょーもないポカミスを指摘され凹んでます。細かいチェックには自信を持っていたのに。。

今回は、翻訳作業のかなめ、チェック工程について書きたいと思います。みなさん独自のチェック方法を確立されていることと思いますが、もし活用できるポイントなどがあれば参考にしてみてください。

見直し工程(和訳を想定)

今現在の見直し工程(2017年9月)についてまとめます。大きく分けて5段階です。
和訳を想定しています。

 日本語訳文だけを印刷して、音読する(もしくは黙読する)

 訳抜けチェックシートの項目毎にCATツール上で抜けをチェック

 取引先のスタイルガイド項目毎にCATツール上で用語を置換

 原文PDFと日本語訳文を印刷し、赤ペンで1語1語消し込む

 ワードでのスペルチェック

各工程とその位置付け

① 日本語訳文だけを印刷して、音読する(もしくは黙読する)

ワードのスペルチェックよりも何よりも、まず、日本語として読める文章であるかを確認します。自分の理解があいまいだと日本語自体が不自然になります。ちゃんと分かってないけどなんとなく置き換えたって部分は、読んだときひっかかります。訳文読みを最初にやることにしている理由は、ここでの修正が一番手間がかかって時間を要する可能性が高いからです。(修正する場合は、原文をしっかり確認しながら丁寧に)

② 訳抜けチェックシートの項目毎にCATツール上で抜けをチェック

ここでは主にCATツールの検索機能を使います。チェック中にこれまで発覚した訳抜けパターンをエクセルにまとめています。その中から代表的なものをチェックシートに項目として落としこんでいます。例えば、may can e.g. などです。それらの用語を1つずつ検索し、訳抜けがないかを確認します。

③ 取引先のスタイルガイド項目毎にCATツール上で用語を置換

ここでは主にCATツールの置換機能を使います。取引先毎のスタイルガイドをもとにした独自のチェックシートを使い、項目毎に、1語1語確認しながら置換します。「及び⇒および」「又は⇒または」などです。一括置換しても良いのですが、一部例外などがあったり、作業中に別のミスに気づきやすくなることも考えて1つ1つ手作業をしています。

④ 原文PDFと日本語訳文を印刷し、赤ペンで1語1語消し込む

訳文の紙の上に原文PDFの紙を重ねて、1語1語対応を確認しながら消し込んでいきます。チェック箇所が見やすいように、上に重ねる原文の紙は適時折りたたんでいます。経験上、この工程の頃にはほとんどミスは見つかりませんが、たまに初歩的な訳抜けを発見することもあります。また、他によく発見できるのが、支給データ(Tradosファイルなど)には記載がなく原文PDFに記載がある箇所などです。

⑤ 最後にワードでのスペルチェック

最後のワードのスペルチェックは、実は “ついで” ぐらいの意味で考えています。なにかミスが見つかって修正できればめっけもん、ぐらいの感覚です。ついでだけど、”最後の砦” でもあります。ちょっと矛盾するような言い方になりましたね。すこし説明させてください。

スペルチェック機能というものは、プログラムが自動で人間のミスを指摘してくれる便利なものです。ですが、あまりに頼り過ぎると指摘された箇所以外を全く気にしなくなってしまいます。スペルチェックをすり抜けたのだから、あとはだいたい大丈夫!って感覚を無意識に持ってしまいそうで恐いんです。チェック工程の1番手に置いてしまうと、2番手以降の工程がスカスカになっちゃいそうで。だから僕は、今のところ最後の工程に置いています。自分では気付けなかったミスを最後に拾ってもらうためです。

なにを対象としてチェックしているかを理解する

僕の見直し工程は、基本アナログな部分が大半をしめています。でも、機械(プログラムやマクロ)に頼っちゃダメと言いたいのではありません。むしろ、人間の脳よりも優れている部分(例えばパターン認識性など)は積極的に活用するべきだと思ってます。ただし、機械が具体的にどんなパターンを認識してどんなミスを拾うのか?ということは、十分理解したうえで使う必要があると思います。

実は最近、取引先からのフィードバックで、普段指摘されないようなミスを指摘されました。原因を調べると、ワードのスペルチェック設定を他の取引先用に少しいじっていて、それを戻していなかったからでした。今回は単純な設定ミスでしたが、もう完全に問題ないという頭で納品してしまっていました。なにより一番勉強になったのは、徹底的に見直しをしているのにそれでもミスは残ってしまうという事実です。そのミス部分、ちゃんと赤ペンで消し込んでいました。ミスってるのに気付かずに、ちゃーんと。

だからマクロの勉強もしないといけないなと思ってます。マクロの動作を理解できていないから、信用できず使えていないだけです。うーん。やることいっぱいあるな。

 

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