
こんにちは。今日は僕が実際にやったことのあるトライアルの見直し方法を紹介します。
翻訳のトライアルって2週間ほどの時間をかけて取り組むのですから、悔いのないベストベストを提出したいですよね。僕は、「これで落とすなら、それが今の自分の実力だ!悔いはない。もし落ちても次頑張ろう!」ぐらいの気持ちになってから提出してます。まっそれでも実際はだいぶ落ちますけどね。
チェックする項目
ワード上でスペルチェックにかける
訳抜けがないかを一語一語確認する
スタイルガイドに沿って表現をチェックする
訳文だけノートに貼って図解、要点整理をする
細かいチェック項目を挙げれば、どんどん細かく書けるのですがこんなものです。そして今回紹介する見直し方法は、最後4つめの方法です。
実際のやり方
ブログで実際に受けたトライアルを公開するわけにはいかないので、方法だけを説明します。
和訳のトライアルであれば、自分が作成した日本語の文章だけを頼りに図解してみる。もしくは文章の要点を整理してみることです。機械構造に関係する原文であれば、自分の文章をもとに実際にかんたんな図を書いてみる、なにかを製造するためのプロセスに関係する原文であれば、自分の文章をもとに実際にフローチャートを書いてみる、とかです。とにかくシンプルで良いです。モノとモノの関係性、プロセスの順番が自分で把握できれば形が変でも良いです。
そこで疑問点が浮かんでうまく図解できない部分がみつかる、またうまくフローチャートにまとめられない部分がみつかる、と仮定します。
なぜうまくいかないのかを考える
自分が作成した日本語の文章をもとにして、自分で図解または要約がちゃんとできないということは、どこかしら自分の作った文章に問題があるのです。原文を完全に理解できていない部分が残っている場合もあるでしょうし、前後の文脈を考えずに無理やり原文どおり置換したという場合もあるでしょう。
原文に問題がある場合もないとは言えませんが、その場合も前後のつながりから原文が表現したいことは推測できるはずです。「ちょっと言葉足らずだなー。言いたいことは分かるんだけど」という感じです。表現したいことが分かれば、原文の範囲内で翻訳した上で必要に応じてコメントを残せるはずです。
翻訳文の読者は、翻訳文からのみ情報を得ます。翻訳者のように日英並べてじっくり検討するようなことはしません。なので、実際に翻訳した人間が翻訳文を読んでつまずくポイントがあるということは、その他の読者にとってはなおさらのことです。
どこまでコメントするか
ここで問題となるのが、どこまでを原文の範囲内と解釈し、どこまでコメントをつけるかです。あいまいな原文をギリギリの範囲内で意味が通るように翻訳した上でしっかりと短いコメントを残すというのは、応募先へのアピールの1つになるかもしれません。また、きちっと翻訳した上で長ったらしくなりそうなコメントをあえて残さないというのもポイントになるかもしれません。このあたりは正直、相手しだいのところがあります。また踏んできた場数にもよります。
おわりに
人によって見直しの工程はいろいろだと思います。ときには他の翻訳者さんの方法などを取り入れたり試行錯誤してみて、一番やりやすくて、そして品質が上がると思う自分なりのベストを見つけるのが良いと思います。僕の仕事見直しルーティンはほぼ固定されていますが、最後の見直しをするときの一語一語赤ペン消し込み作業はどうにかもっと簡単にならんもんかとまだ悩んでいます。2万ワードを超えると到底1日では終わりません。。右手の小指も真っ赤です。
さすがに実ジョブで今日紹介した見直し方法を採用したことはありませんが、トライアルのような比較的短い分量には使えます。自分が書いた文章が、ちゃんと意味を持っているのか確認してみましょう。
こんにちは、現在レバレッジ特許翻訳講座を受講しているkonと申します。
ブログの記事の内容を自分の勉強に取り入れたり、
他の記事に励まされたりと
かなり有効活用させていただいておりました。
自分のトライアルの見直し方法について検討していたところでしたので、
この記事の方法を使わせていただこうと
自分のルーティンにノートに記入させていただきました。。。(ちゃっかりすみません)
ゴリゴリ活用したいと思います。
ありがとうございます!
konさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
勉強開始時点から、気付きや不安やなんやかんやを書いてるブログです。
その時その時の考えを書いているので、
明らかに間違ってる内容もたぶんたくさんあります。
(後で振り返って成長過程が分かるので基本的には訂正していません。)
そのあたりを考慮されながら、
参考になる部分があればゴリゴリ活用しちゃって下さいね。
ではでは~