分野の広がりを一望する方法 J-STAGE編

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こんにちは。koinezu です。

今日は、先日紹介した J-STAGE を使った勉強の仕方について書いてみたいと思います。もしお時間が許すのであれば、ブログ記事:フリーの学会誌の活用方法 も読んでみてください。J-STAGEのサイトでは何ができるの? J-STAGEサイトでどのように検索したらいいの?ということについて解説していますので。(J-STAGEサイト ← クリックするとサイトに移動します)

では早速本題に入って行きますが、結論を先に書いておきましょうね。

 簡単なキーワード入力で、学術分野マップが手にはいる 

 

抽象的なキーワードで分野の広がりを確認する

J-STAGEのサイトとは、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した「科学技術情報発信・流通総合システム」のことです。簡単に一言でまとめれば、『最新の論文や、過去に出版された論文をブラウザで検索・閲覧・ダウンロードできるウェブサイト』です。

さまざまな学術領域の論文が集まったデータベースですね。このサイトが優れているのは、簡単なキーワード検索で、関係する分野全体の系統図をサイト1ページで一覧できる点です。言葉で説明するのも限界があるので、キャプチャ画像をまじえて説明していきます。

例えば、あなたが、自動車ボディ用の防錆ペンキに関する特許明細書で勉強していると仮定します。明細書にでてくる化合物名などではなく、少し意味の範囲が広い用語の組み合わせで検索してみましょう。「鉄」「塗料」「腐食抑制剤」、例えばこんな感じ ↓↓ です。

検索ボタンをクリックすると、次のような検索結果画面が現れます。
少し混みいっているので、写真中の①~⑤まで簡単に書いておきます。

  1. キーワードを含む論文の数
  2. 並べ替えの条件
    ・ヒット率順    : おそらく検索キーワードを多く含む順番に並びます
    ・公開日が新しい順 : 新しい論文ほど上に掲載されます
    ・公開日が古い順  : 古い論文ほど上に掲載されます
    ・資料名順     : 掲載誌ごとにまとまって並びます
  3. 資料名 ⇒ 論文を掲載している雑誌名が掲載数の順に並びます
  4. 分野  ⇒ 大分野、中分野、と分野のツリー構造が記載されています(掲載数も)
  5. 著者  ⇒ 論文の著者名が記載されています(掲載数も)

注目すべきは、③の資料名と、④の分野 です。
忘れないように、「鉄」「塗料」「腐食抑制剤」で検索しましたね。

<資料名>では、「防蝕技術」「金属表面技術」「色材協会誌」「防食技術」「実務表面技術」と5つの雑誌名が並んでいます。これらからいくつか読み取れることがあります。

  • 「表面」がおおいに関係している
  • 「防蝕 と 防食」 おなじボウショクと読む2つの表記がある(違う意味かな??)
  • 「色材」という見慣れない言葉がある(色材協会 ←クリックで移動します)
    *どうも顔料・塗料・印刷インキなどの研究に関係しているみたいですね。

<分野>では、基礎科学系の下に、「化学」。工学系の下に、「一般工学・総合工学」、「ナノ・材料科学」、「機械工学」、「電気電子工学」と、大分野2つ、中分野5つが並んでいます。これらからもいくつか読み取れることがあります。

  • 「化学」分野と「工学」分野と、大きく2つに分けられる
  • 「工学」分野にも、総合的なもの、ナノ・材料に関するもの、機械に関するもの、電気電子に関するもの、と分野が細かく分かれている

いかがですか? 分野の広がりを上から眺めている感じ、ちょっとしませんか?

関連する分野も勉強してみる

最初は自動車ボディ用の防錆ペンキに関する特許明細書からスタートしましたが、どうも「表面処理剤」「ナノ加工技術」「電子機器」など、発展させて勉強ができそうです。

このように内容を少しまとめると、おおまかな分野のマップが頭に入りやすくなります。また、分野横断的に全体を俯瞰してみると、さまざまな学術領域が少しづつオーバーラップしていることにも気付くことができます。

これを繰り返していくと、なにか調査するときに『あれっ!?もしかして〇〇学会と関係あるんじゃないかな?』とか、思いがけずヒントがうかぶかもしれませんね。いろいろこのサイトで試してみてください。

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