学術論文を使った勉強が有効な理由

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こんにちは。ここ最近、自分の勉強ノートをネットの海にさらし続けておりますが、おかげで良いことに気付きもうした。ちょっと短いのですが、思ったことを書いておきます。(誰かの役に立てっ!)

最近みなさんお気づきのとおり、製薬がらみの論文を中心に勉強しています。
詳しくは、下記ブログ記事をご覧ください。

普段扱っている特許明細書と比べると、学会誌に載るような論文はA4で10枚程度と短いものが多いです。一般的に「特許明細書」というのは、明細書、要約書、図面、特許請求の範囲という個々の書類からなる集合体であって、その内容にもよりますが、非常に長いものが多いです。なかには短いものもありますが、大体50~100枚程度でしょうか。とにかく長いんです。。

このようなA4で10枚程度の論文を使った勉強がとても役に立つ理由について、これから書きたいと思います。短いからすぐ終わるってことを言いたいんじゃありませんよー。それも大いに関係しているのですが、それはおいおい。

学術論文と特許明細書の決定的な違い

最初に言っておくと、学術論文にも特許明細書にも共通して言えることがあります。どちらも起承転結があって論理的な文書であるということです。もう少しくだけた言い方をすると、読者を説得するための全体的なストーリーがあって、その中で1つ1つの事実を積み上げながら最終結論へと読者を導いていくための文章、ということです。

同じく論理的な文書ですが、決定的に異なる点があります。それは、文書内に記載されている『情報量』です。簡単にまとめると以下のようになります。

学術論文では論理を支えるための記載がとても簡潔にまとめられていますが、特許明細書では最低限理解に必要な記載以上のさまざまな内容が盛り込まれています(特許明細書が法的な側面も併せ持つことの説明は、ここでは置いておきます)。その違いは文書全体の長い短いにも直結し、理解のしやすさにもつながります。ストーリーを理解するための情報は、できるだけコンパクトにまとめられていた方が良いですよね?小説などはまた別ですけど。いろいろな種類の情報が混在していると、どこまで理解していたか自分でもよく分からず混乱することがありますよね。特に長い特許明細書では言うまでもありません。

論文読解には、論理的思考力が求められる

しかし、内容を凝縮させた短い論文を正しく読み解くには、それ相応の論理的思考力が必要になります。執筆者が語るストーリー全体を順番に丁寧にたどるためには、執筆者がなにを問題点とし、なにを強調して、なにを行うことによって、その結論にいたったのか、というプロセスを正確に把握しなければなりません。

 

まとめ

論文を正しく読もうとする訓練は、特許明細書に対する読解力強化にもつながります。なぜなら、非常に長い明細書を理解する上でもやることは根本的に同じだからです。要は、なにを問題点とし、なにを強調して、なにを行うことによって、その結論にいたったのかです。そこを的確に押さえられるようになれば、どれだけ長い明細書であっても、表現に問題がある箇所が多少あったとしても、全体の流れを見失うようなことはありません。

最初は難しいかもしれませんが、論文を使って勉強するという選択肢についても考えてみてください。1文1文を理解し、その文章同士のつながりにも納得しながら最後まで進めてみましょう。2~3件ちゃんとやってみると、視野が拡がっていることに気付くと思います。今まで見えてなかった論理的つながりを上の方から見下ろすことができるようになります。

 

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