知財検定 実施結果 の歩き方

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こんにちは。ちょっと鼻声 koinezu です。

知財検定(正式名称『日本知的財産翻訳協会 知的財産翻訳検定』)というものがあるのは、みなさんご存知でしょう。私 koinezu、実はまだ受験したことがありません。ですが、コレかなり使える代物です。今日はその利用の仕方、『知財検定の歩き方』について書いてみたいと思います。

 

公表データから読み取れること

まずは知的財産翻訳協会のホームページにいってみましょう。
【知的財産翻訳検定 実施結果】
(←クリックでサイトに移動します)

過去10年以上、24回分のデータが公表されていることが分かると思います。こんなデータ使わない手はありませんね。ページ全体を探索してみると、分かることがたくさんあります。すぐに気付くのは例えば、こんな内容です。

 検定試験結果(各級の合格者数)
 標準回答と講評(課題文、標準的な回答訳文、そして主催者サイドの丁寧な解説)
 1級合格認定者の回答訳文

*注)標準回答 以下に、知財検定主催者のコメント抜粋を転記します。(下線修飾は便宜上施しました)


当然のことながら翻訳の試験では「正解」が幾通りもあり得ます。「標準回答」は作問にあたった試験委員が中心になって作成したものです。模範解答という意味ではなく、あくまでも参考用に提示するものです。

なるほどなるほど。過去に合格者がどれだけいて、課題文と標準回答とその解説があって、1級に受かった人の回答が公開されているんだね。でも、標準回答ってたくさんある正解のうちの1つだから、別の答えもいろいろあっていいってことなんだね。

実は、もっと読み取れること

今日は、あなたに、もっと読み取ってほしいことがあります。それは、

 1級合格者の所属会社/所属特許事務所

知財検定のホームページには、1級合格者の回答内容と一緒にその所属が公開されています。ここからは完全に僕の推測の範囲なので、そう思いながら読んでいただけると助かります。読み取れると僕が感じたポイントは以下のとおりです。(所属事務所、所属翻訳会社の両方を、便宜上、所属事務所として代表して記載します)

  1. 所属事務所が分かるということは、その事務所がよしとする訳出方法のヒントとなるのでは?(個人の回答ですが、多少は所属先の影響を受けると思います)
  2. 所属事務所がよしとする訳出方法が分かれば、トライアル受験の際に参考にできるのでは?(コメント内容にも生かせると思います)
  3. 同じ分野(例えば電気・電子工学)に複数合格者がいる場合、回答訳文を比較してみて、所属事務所ごとになにかしらの傾向を見つけることができるのでは?(そこに品質UPのヒントがあると思います)

 

他人の訳文を確認する

翻訳作業は基本的に1人でやるものです。僕のように在宅で受注している方なんかは、仕事を通して他人の訳文をみる機会も少ないかもしれません。翻訳会社や特許事務所などに勤務して翻訳業務をされている方なども、もしかしたら同じような環境ってこともあるかもしれません。ずーーーっと翻訳の仕事を続けていて特に問題なく受注している状況だと、自分の “訳し方” に疑問を持つ機会が少なくなります。なぜなら、ある程度試行錯誤を繰り返したあとに今現在の訳出スタイルに落ち着いているからです。かくゆう僕もその1人です。

スタイルが安定するというのは良いことなのですが、それと同時に、「自分のこのスタイルが正しいはずだ」と思い込んでしまう危険性があります。人間って案外思い込みにやられます。自分ではそんな風に思っていなくても。一度思考が固定されてしまうと受け入れ態勢ゼロ状態になってしまいます。外部からの情報に耳を傾けなくなると、そこで自分の成長はストップします。

一度自分の訳出スタイルを分解して、他人の訳出スタイルと比較してみるのはいかがでしょうか? いったん安定したものを崩すのは誰でも嫌なもんです。これまで苦労して積み上げてきたものだから。んでもって、新たな情報をもとに少しでもアレンジすると、今まで気にもしていなかった箇所に問題があることに気付いてしまったりもします。実はそれが嫌です。。でも、それを繰り返すことでしか自分の成長は見込めないものなのかなと、半分あきらめていますよ。問題の存在に気付くってことイコール成長へのヒントですから。

まとめ

いかがでしたでしょうか? これからも受験することないから自分には関係ないやって思っちゃったそこのあなた。せっかくのお宝データ置いて行っちゃうのはもったいないですよ~。関係ないと切り捨てるのではなくて、どうにかして自分の勉強に役立てるということを考えてみましょう。ではでは~

 

 

 

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