背景知識を最短でつけるコツ <結論編>

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まったく馴染みのない獲れたてピチピチの案件(トライアル、明細書)に取り掛かる時の、コツをまとめてみます。いわゆる ”背景知識” の身に付け方です。
*僕自身の経験に基づいた今現在の気付きです(2016年8月3日)(3日もしたら変わるかもしれませんw)

 

まず結論を挙げて、そこに至った経緯をお話します。
人それぞれバックグラウンドが異なるので、自分にしっくりくるやり方があると思います。元も子もない言い方を最初っからしてしまうと、 ”しっくりくるやり方” を見つける試行錯誤の道そのものが唯一の方法なのかもしれませんね。

 

結論

①明細書の大枠をざっくり捉える

  • 【発明の名称】の<〇〇の方法><〇〇の装置><〇〇の製造方法>に赤ペンで丸をつける
  • 【請求項】の独立請求項のみから<〇〇の方法><〇〇の装置><〇〇の製造方法>全てに赤丸
    *従属請求項は細部なので、この際無視

②子供向け・初心者向け・技術者向けに解説されたHPを見る

③大学の論文2~3件ざっくり読む

  • ②で何の話か大体把握したら、少しレベルを高くして大学の論文を読む
    *大学 修士論文 博士論文 閲覧 などと検索すると各大学の論文データベースがヒット
    *〇〇 論文 filetype:pdf  などとダイレクトに検索しても良い
    ★論文を読むメリット★
    ・背景技術の説明・問題点・改善方法・具体例が章毎に具体的に網羅されている
    ・論文なだけに、理路整然とまとめてある(目次だけでも一見の価値アリ)
    ・当業者独特の表現が何度も出てくるので翻訳中にフラッシュしてふとした時に結びつく

④対象明細書の出願企業・出願人を検索キーワードにして他の明細書も読む

  • ③まで実行すると、大まかな技術分野の地図が頭の中に出来上がります
    ⇒ 地図ができると、対象明細書がどの技術のどの問題点を扱うものなのか判別し易くなる
    例)東京都の地図から葛飾区の位置を探し出す感じ
  • 知識補充・用語収集(対訳)を目的に出願企業・出願人(発明者)で明細書を検索する

 

ポイント

  • 最初っからピンポイントな情報を抽出するのは無理
  • できたとしても全体技術が分かっていないから理解できない
  • ざっくりした大枠から徐々に外堀を埋めていく
  • 大学の論文はのめり込まないように赤ペン片手にお散歩がてらサクサク読むのがオススメ

本当はその技術分野の中の更なる細分化されたピンポイントな改善点など(明細書のテーマ)を抽出できれば良いのですが、まずできません。知らない街で地図も持たず屋根が赤いのかさえ分からない特定の民家を探すようなものです。

遠回りに感じられるかもしれませんが、先ずは大雑把な知識を吸収することを念頭に置いて調査を開始します。徐々に全体像が分かってきたところで、技術分野における発明の位置づけがおぼろげに浮かび上がってきたところで、詳細な調査を開始します。(むしろこれだけ調査していれば、どこかで対象明細書のコアにかすっている可能性もあります)

 

最初っからピンポイント情報を求めるリスク

  • 理解が進んでいないため、間違った方向の関係ない資料を時間をかけて読んでしまう
  • 全体像を把握していないため、読んだ資料の知識に引っ張られて先入観を持ってしまう

 

結論だけで意外と長くなってしまったので、経緯についてはまた別の記事で近日中にUPします。
くどいですが、個人的な見解ですので軽~くご参考までに (^^)/

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    • 管理人
    • 2016年 8月3日

    いきなり自前の用語集を一括置換するとか、

    Tradosに組み込んで翻訳作業始めてしまう、

    っていう人が結構多い。

    そして、失敗する。w

      • ブログ主
      • 2016年 8月3日

      管理人様

      いろいろ失敗して試行錯誤しての今現在です。
      まだ途中感は否めないのですが、
      <経緯編>では、随時その試行錯誤もまとめていければと思います。

      本当はkindleネタとして自分のPC上でまとめとこうかと思ったのですが、
      少しでも今現在誰かの為になればと思い書きました。
      もちろん自分の頭の整理のためでもあります。

  1. >少しでも今現在誰かの為になればと思い書きました
    自宅警備とストーキング活動は毎日ちゃんと行っていますので、参考にさせてもらってます。

    >技術分野における発明の位置づけがおぼろげに浮かび上がってきたところで、詳細な調査を開始します。
    激しく同意です。
    「検索式を立てるときは、探したい対象のクレームを立てられる程度に対象を把握してから」これは知財時代に学んだことです。

      • ブログ主
      • 2016年 8月4日

      >自宅警備とストーキング活動は毎日ちゃんと行っていますので、参考にさせてもらってます。

      自宅警備員兼ストーカー仲間ですね ( ̄▽ ̄ )

      >「検索式を立てるときは、探したい対象のクレームを立てられる程度に対象を把握してから」これは知財時代に学んだことです。

      ちゃんと検索式とか理論学んだら『元知財』ですけどって言えるかも。
      管理人様の受け売りですけどねー(経験も多少)
      たぶん管理人様の声が多重に刷り込まれていて、言葉が勝手に出るんです(笑)

      午前中化学詰め込んだのでちょっと休憩です。

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