請求項を訳す前のルーティン

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実際に特許明細書を翻訳する上でやっているルーティンをご紹介します。

と言いましても別に大したことはございませんので、
はっと思われた、又はおっと思われた方はどうぞご参考になさってみて下さい。

結論から申し上げますと、
マインドマップというツールを使用して、請求項をぜーんぶコピペするだけです。

公開されている特許 WO2009085751 A1(3M社)から請求項だけをコピペしてマインドマップを作成してみました。こんな感じです。

claim-test-1 claim-test-2claim-test-3

水色の枠で示したものが、<独立請求項>
肌色の枠で示したものが、<従属請求項>
更に、灰色で示したものが、従属請求項のそのまた下に従属する<従属請求項>

 

先ほどただコピペするだけと申しましたがこのマインドマップのとても良いところは、
請求項同士の関係性をぱっと一覧するだけで視覚的に判断できるようになる点です。

請求項が並ぶ【特許請求の範囲】というセクションでは、
直接法的な権利に係わるためある種独特の言い回しがあり、
翻訳時には特に読み違いがないように1語1語気を遣います。

 

僕は請求項の翻訳時、このマインドマップを印刷したものをチラチラ見ながら進めています。
自分が今何番の請求項を訳していて、その請求項は全体の中でどの請求項と関係しているのか、またその関係性における主従関係(上下関係)はどうなっているのか、これらが視覚的に簡単に確認できて余計なことを考えずに済んでいます。

 

原文において、<a,an> と <the> が正しく表記されているかを確認する際には、
印刷したものにマーカーで色分けするなど多少アナログな追加作業が必要になりますが、概ね使えるベースとなります。

たまーに、独立請求項で既出の名刺(●●)と全く同じ名刺が、その従属請求項において<the>が付されず<●●>のままであることがあって頭を悩ませることがあります。??? この2つ目のおんなじ名刺はまた別のものを指しているのか?? それともやっぱりただの記載ミスなのか?

明らかに記載ミスだと判断できるパターンもあれば、特定する必要のない場合もあり得るのか?? 敢えて特定しない方が権利範囲としては良い場合もあるのか?? と色々悩むこともあります。(このあたりは相当自信がない限りはコメントしませんが)

 

いろいろと少し細かい部分の話をしてしまいましたが、
複雑な請求項の関係性を俯瞰的に把握するために、マインドマップって使えますよってお話でした。

これまで、「あれ~この単語ってどっかで出てきてなかったかなぁ?」って紙をペラペラめくったりPCディスプレイをスクロールしてみたりしてイライラ~ってされていた方は、一度お試しあれ。

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